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【特許】製品設計行為やそれに付随する特許権行使の独禁法からの制限
2025年6月8日
三好内外国特許事務所
特許権侵害訴訟において、権利濫用(民法第1条3項)が争われたものとしてキルビ-特許事件(平成10年(オ)第364号)が有名であり、この訴訟以降、被疑侵害者側の抗弁として権利濫用の主張が目立つようになった。この時の権利濫用の理由は、特許権が無効であることを理由とするものであったが、その後の特許権侵害訴訟を見てみると、独占禁止法(以下、適宜「独禁法」と呼ぶ)に抵触することを理由とする権利濫用の主張も見られるようになっている。