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バイオテクノロジーIPアドバンスメントセンター
Biotechnology IP Advancement Center (BIPAC)

「生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。」~チャールズ・ダーウィン~

生命科学分野の技術は日進月歩の勢いで進歩しており、数年前の技術がすでに時代遅れになっているケースも多く見られます。そのような現状において適切な知財管理を行うためには、劇的な技術の進歩に積極的に対応していかなければなりません。 そこで、このたび弊所では、最先端の生命科学分野の技術的・知財法的知見の研鑽を積み、得られた成果を知的財産発展につなげていくことを目的として、「バイオテクノロジーIPアドバンスメントセンター」(BIPAC)を設立いたしました。生命科学分野におけるお客様の知財活用に尽力してまいりますので、是非本センターにご相談くださいますようお願い申し上げます。

2023年11月
三好内外国特許事務所
会長弁理士 三好秀和
所長弁理士 原 裕子

メッセージ

本センターは、知財とバイオテクノロジーの両方に関する深い知識を武器として、研究開発者の方々の叡智と努力の結晶として生み出された発明をサポートし、それを社会に送り出すお手伝いをすることを使命としています。
私たちは、変革著しいバイオテクノロジーの分野においてどのような場面にも最善の態勢で対応できるチームを築くべく私たち自身の研鑽を積み、そしてこの分野におけるお客様の知的財産の発展への駆動力になることを目指します。
発明が人類にとっての大切な種ならば、本センターはその種が根付き成長し開花し結実するための豊かな土壌となってまいります。

専門性

私たちは自ら研究の世界に身を置いていた経歴を強みとして、生命科学全般についての基本的理解力と新技術の知識を吸収する対応力を誇りとしています。本センターは、特に成長が著しい領域、例えばoligonucleotide therapeuticsやADC、CAR-T療法といった分野の最先端の技術にも精通しております。

プロフィール

安原 二良 博士, 弁理士
学位:京都大学卒 米国University of Washington 博士(理学)
専門分野:生命科学、化学、医薬
米国ワシントン大学で博士号を取得し、カリフォルニア大学バークレー校にてポストドクター研究員として研究に従事。大学院では分子遺伝学的研究テーマに取り組んだがポスドクでは生化学色の強いプロジェクトを選んで知識を広げた。その後2009年から特許業務の世界に入る。三好内外国特許事務所ではライフサイエンスチームを率い、新たに設立されたバイオテクノロジーIPアドバンスメントセンターの代表を務める。特許弁理士として主に生命科学、化学等の技術分野に関する出願、審査対応、審判等を含む特許付与前・付与後の業務のほか鑑定、カウンセリング業務等を扱っている。発明技術についての的確な理解と法律的な思慮深さを併せ持った、親身で信頼できる弁理士として海外及び国内の顧客から高い評価を得ているが、それは科学そのものに対する熱意と発明に対する敬意、そしてこの業界で積み上げてきた経験値とに根差すものである。2020年からは鳥取大学客員教授も務める。
小川 輝 博士, 弁理士
学位:京都大学卒 大阪大学 博士(理学)
専門分野:生命工学・バイオ医薬・生命科学、高分子、化学
京都大学で生物学の学士号を、大阪大学で高分子科学の博士号を取得。マックス・プランク発生生物学研究所(ドイツ、チュービンゲン)、理化学研究所生命システム研究センター(神戸)、大阪大学微生物病研究所(大阪)で博士研究員として勤務した後、日本最大の登録調査機関、工業所有権協力センター(IPCC)に入団。IPCCの専門技術者(主席部員)として、特許庁から委託された検索報告書の作成を行う。専門分野としては、抗体、サイトカインおよびそれらの融合タンパク質を含むタンパク質医薬品、T細胞および幹細胞を含む細胞医薬品、アンチセンスオリゴおよびmRNAワクチンを含む核酸医薬品などを含む生命工学・医療分野を担当する。また、ライフサイエンスおよびバイオインフォマティクス等の複数分野にまたがる技術分野融合的な案件における先行技術調査も多数担当する。2023年に三好内外国特許事務所に入所。弁理士として、バイオテクノロジー、バイオ医薬品、高分子化学、有機化学の分野において、権利化業務、異議等を担当する。特に、生命工学およびバイオ医薬品分野における先行技術調査とその分析を専門とする。また、特許庁における審査その他日本における特許実務について、国内外のクライアントに法律的なアドバイスを行っている。
山角 祐介 博士
学位:東京大学卒 東京大学 博士(農学)
専門分野:分子生物学、免疫学、核酸医薬、老化、がん、腸内細菌
東京大学で博士の学位を取得。東京大学で約20年間に渡り生命科学分野の研究に従事。博士研究員時代には、アレルギー喘息の新機序の発症機構を解明 (Yamazumi et al., 2016 Cell Reports)。また、その知見を基に重症喘息に対する治療薬を発明し、複数の特許を取得 (US11279935など)。さらに、自身が発明した治療薬の開発にもアドバイザーとして携わり、ベンチャー企業と協同で進めた治療薬の開発は現在Phase Iが終了している。その後、助教として老化やがん、腸内細菌といった様々な生命現象に関わる研究に従事することを経て、2023年に三好内外国特許事務所に入所。このような経歴から、生命科学分野の多様な領域に関する深い知見を有するだけでなく、日本のアカデミアの知的財産戦略およびベンチャー企業のスタートアップにも精通している。

連絡先

  • 〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-2-8 虎ノ門琴平タワー
  • TEL: (03)3504-3075(代), FAX:(03)3504-3060, E-mail: bipac@miyoshipat.co.jp